化学物質中の成分を調べる(製造化学科)

大阪もようやく梅雨入りしましたが、生徒たちは梅雨がもたらす蒸し暑さにめげることなく訓練に励んでいます。
 今回は製造化学科の実習内容を紹介します。
 半導体部品などでは部品を「銅」でコーティングする「銅メッキ」を行うことがあります。
 その「銅メッキ」に使用される「硫酸銅」(写真の青い結晶)と呼ばれる化学物質から「銅」のみを抽出し、その質量を量る(分析)実習を行いました。
 「硫酸銅」は文字通り、「硫酸」と「銅」でできています。水に溶かして加熱し、別の薬品を加えて水に溶けない「酸化銅」(写真の黒い固体)を作成し、「銅」の成分のみを取り出します。この質量を計量することで「硫酸銅中」に「銅」が何g含まれているのかが判ります。
 実習では、最初に実験器具や薬品の基本的な扱い方、実験の手順や使用した薬品量などの記録と実験に必要な要素を学んでいきます。
 製造化学科ではこのように実習と講義(学科)を上手く組み合わせて行うことで化学物質の様々な性質を理解する訓練を行っています。
 これから蒸し暑さも増してきますが、体調管理に留意して訓練に励み、輝く未来に向けて共に頑張っていきましょう。