大阪府 職業訓練指導員(テクノインストラクター)採用特集

テクノインストラクターの一日(例)

9:00 職員朝礼
9:10 訓練開始
12:15~13:00 昼休み
〈午後の訓練準備等〉
13:15 午後の訓練開始
16:25 訓練終了
翌日の訓練準備
校運営業務の調整等
17:30 勤務終了
校舎

先輩職員インタビュー

年齢 41歳 / 採用時年齢 34歳 / 指導員歴 7年
担当科目 Jobチャレンジ科 / 指導員免許職種 機械科

Q1 テクノインストラクターとして仕事のやりがい、楽しさは?

 訓練校に入校して初めて工作機械に触れる生徒が技能・技術を身に付けて就職していくことです。技能検定の合格を目標のひとつとしている科目なので、訓練生が全員合格できたときには特に達成感があります。

Q2 テクノインストラクターとして嬉しかったエピソードは?

 就職はできたものの、訓練中は決して訓練の進捗状況は良いものではなかったため、企業で実際の仕事に就いていけるかを心配していた訓練生が、数年後に就職先の企業様から辞めずに頑張って働いているよと聞いたとき。 しんどくて会社を辞めようと思う事もあったと思うが、歯を食いしばって続けてきたのだろうなと思うと嬉しくなります。

Q3 テクノインストラクターとして仕事の難しさや大変だと感じることは?

 当たり前ですが知識や理論を人に指導するという事は、自身がしっかりと知識・理論を理解していないといけないので、学科を指導することは大変と感じました。

Q4 テクノインストラクターに採用される前の経歴と応募した動機は?

 入庁するまでは民間企業で機械加工の仕事をしていましたが、自身も職業訓練を受け、就職することができたと思っています。自分も当時お世話になった指導員のように職業訓練に携わり、技能を身に付けて働きたいと思う人の力になりたいと思い、応募しました。

Q5 前職(前歴)がある方は給与や休暇などの労働条件はどのように変わりましたか?

 訓練がある平日に休暇を取ることは難しいが、夏期・冬期における長期の休校日には業務に支障がない限りまとまった休暇が取りやすいです。

Q6 テクノインストラクターとして仕事で心掛けていることは?

 自分が訓練生の時には技術レベルの高い指導員に指導してもらいたいと思っていたので、自分自身の機械加工技術等のスキル向上は常に意識しています。
 また指導員としての経験年数を重ねるごとに、失敗をしたり苦手に感じる作業がどの訓練生でもだいたい同じ個所だという事がわかってきましたので、そこは重点的に注意して指導を行い、理解を深められるように心掛けています。

Q7 プライベートと仕事の両立は出来ていますか?

 はい。休日出勤や残業は全くといって良いほどありませんので、両立できていると思います。

Q8 先輩職員としてテクノインストラクターに向いているのはどういった方ですか? また、どんな方にこの職に就いていただきたい仕事ですか?

 訓練指導に熱意を持って取り組める人です。企業等での豊富な実務経験を訓練生に伝えていただきたいと思います。


年齢 36歳 / 採用時年齢 34歳 / 指導員歴 2年
担当科目 空調設備科 / 指導員免許職種 冷凍空調設備科

Q1 テクノインストラクターとして仕事のやりがい、楽しさは?

 自分が指導する事により、訓練生が資格や技術を習得し、就職した企業で活躍してくれていることが何よりのやりがいです。

Q2 テクノインストラクターとして嬉しかったエピソードは?

 訓練生が就職した企業から訓練生は頑張っていると聞いた時に、企業での働きぶりなどを心配していましたので安堵したと共に、自分が指導してきたことを企業から評価されたように感じ、とても嬉しく思いました。

Q3 テクノインストラクターとして仕事の難しさや大変だと感じることは?

 訓練が進むに従い、訓練生の習熟度が違ってくるので習熟度が遅れている訓練生に対し、どのようにアドバイスをすれば理解してくれるのかを考えるのが難しいと感じました。

Q4 テクノインストラクターに採用される前の経歴と応募した動機は?

 私自身、空調設備科の修了生であり、空調設備の企業で働いておりましたが、父が元テクノインストラクターだったこともあって、元々、父から指導している教科や指導方法等の仕事の話を聞いており、指導することに興味を持っていたので応募しました。

Q5 前職(前歴)がある方は給与や休暇などの労働条件はどのように変わりましたか?

 給与は少し下がりましたが、残業はほとんど無く、休日出勤も無くなりました。

Q6 テクノインストラクターとして仕事で心掛けていることは?

 訓練生に対して、わかりやすく指導する為、授業を工夫することを心掛けています。

Q7 プライベートと仕事の両立は出来ていますか?

 しっかりと両立できています。

Q8 先輩職員としてテクノインストラクターに向いているのはどういった方ですか? また、どんな方にこの職に就いていただきたい仕事ですか?

 指導が主な業務となってきますので教えることが好きな方や得意な方はこの仕事に向いていると思います。


年齢 42歳 / 採用時年齢 35歳 / 指導員歴 7年
担当科目 ジョブステップ科 / 指導員免許職種 建築科

Q1 テクノインストラクターとして仕事のやりがい、楽しさは?

 訓練生が授業や実習を通して、さまざまな事が出来るようになり成長を感じる時です。また、訓練生が希望の就職先に就職が決まった時は、一緒に喜びます!

Q2 テクノインストラクターとして嬉しかったエピソードは?

 修了生が、就職先で頑張って働いている声を聞く時は本当に嬉しいです。「修了生が職場で頑張ってくれています。」「技専校で習ったことが役に立ったよ!」「頑張って就職活動して、今の会社に入れて良かった!」など、技専校に通って訓練生の職業人生に変化が起きたことを実感します。

Q3 テクノインストラクターとして仕事の難しさや大変だと感じることは?

 一人ひとり、個性や価値観が違うので、同じやり方ではうまくいかないこともあります。それぞれに合ったやり方を、訓練生と一緒に考える事もやりがいの一つです。

Q4 テクノインストラクターに採用される前の経歴と応募した動機は?

 約7年間建設会社で仕事をしてきました。ものづくり+人の役に立つ仕事=【建築】の思いから仕事を選びましたが、建築系の学校で学んだ経験がなく仕事をする上で、とても苦労しました。テクノインストラクターの仕事では、その体験を通して「未経験で建築業界を目指す人」の気持ちを理解してサポートできるではないかと思いました。

Q5 前職(前歴)がある方は給与や休暇などの労働条件はどのように変わりましたか?

 テクノインストラクターとして働き始めてから、子供2人を出産し育児をしています。その際には産前・産後休暇、育児休暇を取得し、現在は復帰して時短勤務をしながら仕事と育児を両立しています。

Q6 テクノインストラクターとして仕事で心掛けていることは?

 訓練生に平等に接すること。今後の進路(将来をどうしていきたいのか?)を考える支援をすること。

Q7 プライベートと仕事の両立は出来ていますか?

 出来ています。仕事の日は子供を保育園に預けていますが、休日は子供と向き合う時間を大切にしています。

Q8 先輩職員としてテクノインストラクターに向いているのはどういった方ですか? また、どんな方にこの職に就いていただきたい仕事ですか?

 さまざまな事柄に臨機応変に対応できる人。テクノインストラクターとして技能・技術を教える能力はもちろん、支援する立場で訓練生の気持ちや悩みを理解しようと努力する人。

キャリアパス

平成2年に職業訓練指導員として大阪府に採用され31年目を迎える、あるテクノインストラクターのキャリアパスを紹介します。

採用 平成2年
守口高等職業技術専門校 
建築科担当

平成13年
松原高等職業技術専門校 
建築科担当

高校卒業後、家業である建築業に従事しながら短期大学(夜間制)に通いながら建築の技術、技能を習得。短大卒業後、大阪府の職業訓練指導員として入庁。
入庁当時は、指導業務に戸惑いながらも若年から中高年齢の生徒さんに対して一緒に汗をかきながら技術指導を行いました。木造建築大工のさしがねを使った規矩(きく)術なども専門研修を受講するなど自己研鑽により習得し、技能検定委員も数年にわたり担当させていただきました。
これらの頃の多くの方との一期一会がテクノインストラクターとしての基礎となっていると思います。
平成18年
本庁 雇用推進室能力開発課
(現人材育成課)
初めての本庁勤務を経験して、大阪府としての職業能力開発行政全般の仕事の流れを知る事が出来ました。各施設で生徒対応に追われるだけでなく、国や関係機関との連絡調整など多岐にわたる業務を見聞したことで仕事に対する考え方が拡がりました。
平成20年
こどもライフサポートセンター
主査級に昇任

福祉部管轄の高校生年齢の方を対象とした児童自立支援施設に異動となり、福祉専門職の方と一緒になって子どもの就労支援にたずさわらせていただきました。
ものづくりの楽しさや自立のために働くことの大切さを少しでも伝える事が出来たと思っています。
テクノインストラクターでは、経験できない福祉行政に携わることができ、人に対する支援や関わり方のあり方について学ぶことが出来ました。

昇任制度
昇任は勤務成績等を考慮した能力主義で行われます。
主事・技師級→主査級→課長補佐級→課長級→次長級→部長級

平成22年
夕陽丘高等職業技術専門校 
ワークアシスト科
(知的障がい対象)担当

平成23年
芦原高等職業技術専門校
ワークアシスト科
(知的障がい対象)担当

平成26年
大阪障害者職業能力開発校
ワークサービス科
(知的障がい対象)担当

障がいのある方を対象とした科目を担当することになり、どの様な方法が効果的な職業訓練か分からずに手探り状態からのスタートでしたが、これまでの経験を活かして障がいは個性であると認識して生徒指導にあたりました。
知的障がいのある方には純粋な気持ちを持っておられる方が多く、自分の指導が良くも悪くも大きく影響することを実感しました。

平成29年
東大阪高等職業技術専門校 
訓練課長

課長補佐級に昇任

平成31年
大阪障害者職業能力開発校 
副校長

令和4年
南大阪高等職業技術専門校 
副校長

課長級に昇任

これまで、訓練生を対象に仕事を行ってきましたが、訓練課長に任命されたことにより、施設のマネジメントに携わることになりました。
職業訓練というと一方通行的な指導により生徒さんにスキルを身につけて就職に結びつけて頂くものと思われがちですが、決してそうではなく、たくさんの生徒さんとの出会いや一緒に仕事をしてくれる仲間の方の協力により自分自身も成長できたと思います。
生徒さんにだけでなく職員に対しても「挨拶」「感謝」「協調」の実践を行い、いきいきと明るく楽しい訓練現場を目指しています。