化学ビジネス科

1年間の目標

 食品、化粧品、薬品など多くの製品には、原材料の選定から製造・品質管理に至るまで最新の「化学の力」が活かされています。
 当科では、ワープロや表計算等の「PCスキル」や「ビジネスマナー」などの社会人としての必須となるスキルに加え、化学物質を取扱う技術や測定技術など、現代社会が求める「化学の知識」の習得を行います。化学の専門知識と事務処理能力を兼ね備え、多分野にわたる「化学系産業」の中心となる技術者の育成を目指します。

 

主な学科

  1. 基礎化学
    無機化学、有機化学、工業化学など、物質の構成や化学反応式など、化学の基礎を学びます。
  2. 資格対策
    危険物取扱者、ビジネス実務マナー検定2級、日本語ワープロ検定試験や表計算処理の資格取得を目指します。これにより、専門科目の一定の知識および社会人として必要なスキルを持っている証明となります。
  3. 安全衛生
    労働安全衛生法や消防法などの化学物質に関連する法規を通じて、製品中に含まれる化学物質の取扱い方法やリスクマネジメントについて学びます。
  4. ビジネスマナー
    近年のニーズに合わせ、職場における挨拶や言葉遣いなどのビジネスマナーに関する指導を、実践を伴った形式で行います。

主な実技

  1. 滴定実験
    「滴定」とは、化学反応を利用して、調べたい物質の量を調べる操作のことで、化学的な製品検査の基礎となります。お酢に含まれる酸の量、食品に含まれる糖質の量、水中のミネラル分の測定などといった、製品中に含まれる成分の分析ができ、化学実習の基本が身につきます。
  2. 機器分析
    分析したい物質を液体にして測定機に注入する液体クロマトグラフィーや原子吸光光度計などを使用し、調べたい成分の量を、より精密に効率よく分析できるよう行います。
  3. PC基礎実習
    実験データの処理にはPCを取り扱います。基礎的なスキルを得るため、WordやExcelの操作について、資格取得を通じて身につけます。また、製造工程の中で重要な生産・品質管理をするため、得られた測定データを解析し、統計的に処理をする手法も学びます。
    パソコン実習室ではExcelを使って表計算の課題演習を行います。

取得可能な資格

  1. 乙種第1・3・4・5類危険物取扱者
  2. ビジネス実務マナー検定(2級)
  3. 日本語ワープロ検定試験
  4. 情報処理技能検定

実習風景