職業訓練指導員とは!

2月1日付けで、本校の環境分析科に新人の職業訓練指導員が赴任します。
そこで、今回は、職業訓練指導員について、ご紹介します。

職業訓練指導員とは
 職業能力開発促進法に基づく公共職業能力開発施設(国・都道府県が職業訓練を行うために設置した施設)及び認定職業訓練施設(事業主等が職業訓練を行うために設置した施設)で訓練指導に当たる者を職業訓練指導員といいます。
 これらの施設で訓練を担当する指導員は、「職業訓練指導員免許」という国家資格を必要とします。

職業訓練指導員と一般の学校の教諭との違い
 学校教諭は、将来の様々な進路の基礎となる教育を行いますが、職業訓練指導員は、主に仕事で活用できる技術や技能の習得を目的とした教育訓練を行います。
 さらに、その対象となる生徒は、中学校・高校・大学などを卒業して専門的職業に就こうとする人たち、現在の仕事の能力をさらに高めたい在職者、新たな仕事を求めている離職者・転職希望者など、幅広い方々です。

職業訓練指導員に求められるもの
 職業訓練指導員は、仕事の専門的な内容に関わる知識や実際に行う能力だけでなく、さらにそれを他者に伝えることのできる能力を、持っていなければなりません。
 そのため、職種に求められる理論や原理、技術的な事柄などの豊富な知識に加えて、実際にその仕事で必要とされる作業を行う能力、そしてそういったことを相手にわかりやすく説明できるプレゼンテーション能力などを身につけることが大変重要です。
 また、公共職業能力開発施設で働く職業訓練指導員に欠かせない業務が、企業やハローワークなどと情報を交換しつつ生徒を就職へと導くことです。
 さらには、地域産業や技術の動向を調査・分析して、変化する個々の企業のニーズに常に対応した訓練内容の企画や、新たな職業能力開発のコースやメニューの開発が求められます。

 このように、職業訓練指導員に求められる能力・資質は多岐にわたっており、一人前の職業訓練指導員になるには多くの困難を伴いますが、生徒を産業人材として育成し、社会に送り出すときは、達成感とともに、社会貢献感を充分に味わうことができます。